まさにこれからパパになるあなたは、まだ、「父親になる」という実感はわかないはずです。
おそらく、出産に立ち会って赤ちゃんと対面しても実感はわかないかと・・
私は、そうでした。
こんにちは、2007年に男性育休を38日間取得した札幌在住・兼業主夫のケンさく(@kensaku358)です。
父親になる実感のないあなたでも、「男の育休」については考えても良いのでは。
特に初めての出産であれば、なおさらです。
でも、こんな気持ちが男の本音・・
- 会社に迷惑かけてしまうし・・
- 出世に影響するだろうな・・
- 育休中は収入がゼロなのか・・?
- 俺が家にいても何もできないし・・
そんなあなたに、男性育休取得経験者の私は、正直な本音、育休中の生活、そして、メリットを伝えたくまとめました。
私は「男性育休が自分を、日本を変える!」と本気で思っています。
最後までお付き合いください。
タップできる目次
男性育休取得体験談レポート|2007年12月~約1か月|札幌在住会社員(当時)
まずは、私の「男性育休取得体験談」から始めます。
私は2007年、長男が産まれた時に38日間の育児休業を取得しました。
私が勤めていた会社で初めての男性育休取得。
なんといっても、家事+育児の大変さが想像以上。
たかだか1ヵ月ちょっとなのに、1日1日があっという間でやる事はエンドレス。
俺が女性ならとても一人でこなせない・・
育休前の私は、会社を1ヵ月も休めるから、読書や趣味の時間が取れる~なんていう軽い気持ち。
そんな軽い気持ちを持っていたことに反省したのは当然で、そんな時間など皆無・・常にテンパっていました。
初めてのことだらけで、こどもの命がかかっているわけです。
- これでいいのか?
- どうすればいいの?
- どうやるの?
こんなことの連続・・
当時、記していた日記記事をご紹介していきます。
【日記①】育児休業(男性育休)取得のきっかけは・・
約1ヶ月強の育児休業など、本当にあっという間で、読書三昧という浅はかな希望も見事に崩れ落ちたのでした・・
札幌在住会社員の男性育児休業取得体験談プレイバック!きっかけ編
【日記②】男性育休取得のため上司に交渉
ありがたいことに上司は、育児休業取得を勧めてくれました。
しかし、上司と私の育休期間にギャップが・・
男の育休取得を目指して上司と交渉!男性育児休業取得体験談-2
【日記③】育児休業(男性育休)は何日間取得?
上司奥様の言葉がなければ、おそらく私の育休期間は1週間、長くても10日でしたね。
上司との育休取得へ向けた交渉結果は?男性育児休業体験談-3
【日記④】育児休業(男性育休)スタート!
男性育児休業の最初は、やっぱりただの長期休業気分ですね。
日記の文章から伝わってきます・・
男の育休は産院に泊り込みからスタート!男性育児休業体験談-4
【日記⑤】育児休業(男性育休)ママ退院後のパパの生活
産院からの帰りはウキウキ♪今でも覚えてます。
新しい3人での生活に心弾ませていました~
しかし、家での育児生活は1日があっという間!
いよいよ我家での3人生活スタート!実録・男性育児休業体験談-5
【日記⑥】育児休業(育休)パパの1日は・・
育休中のタイムテーブルを見ると、あらこんなもん・・
って感じがしますけど、実際に経験すると一息つく間もないくらいスゴク濃密な1日だったと記憶しています。
男性育児休業取得体験談-6!パパの1日タイムテーブル公開!
男性育休取得後12年経過後の現在|2019年7月
長男は小学6年生、長女は小学2年生になりました。
男性育休取得後12年の間に、洗濯を中心とした家事力が上がり、テレビ・新聞・家事本・札幌市サイトなどにも紹介していただけるように。
さっぽろ家庭教育ナビ|わが家の家庭教育奮闘記に紹介されてます
2019年4月、札幌市特設サイト「さっぽろ家庭教育ナビ|わが家の家庭教育奮闘記」で、紹介していただきました。
参考 子どもと向き合う時間増やしたくて、兼業主夫へ わが家の家庭教育奮闘記“わが家教育”を情報で後押しするサイト さっぽろ家庭教育ナビ男性が家事や育児を経験することは、世界観を変え、様々な想像力を養い、人生を豊かにしてくれることだと私は思います。
個人にとっても、また育児休業を経た男性を受け入れる企業にとっても大変有意義だと断言できます。
一方で在宅ワークを認める企業が増えていますし、国の制度的にも育児休業を取りやすい環境になってきています。
育休経験者としては、「チャレンジする価値は絶対ある」と言いたいです。
引用元: 子どもと向き合う時間増やしたくて、兼業主夫へ わが家の家庭教育奮闘記|“わが家教育”を情報で後押しするサイト さっぽろ家庭教育ナビ
皆様に紹介するほどの”家庭教育”はしていないと思っていますが、せっかくの機会なのでお世話になりました。
取材していただいた私のエピソードを是非、お読みになってください。
ご感想も受け付けてます♪
お気軽に
家族の大切さという価値観と自分の優先事項が変化していることに気付く
男性学第一人者の田中俊之氏とタレント・エッセイストの小島慶子さんの共著「不自由な男たち その生きづらさは、どこから来るのか」を読むと、私の中のモヤモヤというか表現したいことがたくさん詰まっていました。
「第1章 その呪縛は、どこから来ているのか」では、田中俊之先生が、
「達成」というのは、本来いろんな軸があっていいと思うのです。
男性の場合は、まず「いい会社に入ること」、入った後は「出世すること」という一本の軸しかないと思ってしまいがちです。どう別の軸をつくっていくかがすごく重要なんです。
小島さんが言ったように「子どもをしっかり育てる」というところに基準を置くと、また別の「達成の軸」が出てきます。子どもを育てるというのは、非常に大きなきっかけになります。
引用元: 不自由な男たち その生きづらさは、どこから来るのか 田中俊之・小島慶子 共著
という事が書かれていました。
男性は、どうしても仕事だけの価値観にとらわれてしまっています。
だから、子育て中心になるという生活は、「ヒモ男」や「負け犬」というレッテルを貼られがちです。
でも、本当にそうなんでしょうか?
仕事に本当に生きがいややりがいをず~っと持ち続けていけるのでしょうか?
中にはそういう人生を送るのが幸せの男性もいるでしょうが、心の中では仕方なく義務感や固定観念で働き続けている男性も多いのではないでしょうか?
でも、生き方ってもっと自由であるのが本来なのでは?と。
このきっかけになったのは、まさに育休取得しての育児・家事経験です。
妻と訳もわからずに夢中で行った子育てや家事経験は、本当に良い経験となったと思います。
自分の中での価値観が変わっていきました。
仕事をすることは生活するには大事だけども、今、もっとも優先させることは仕事・・?
家族・子育てじゃないのか!?
ウチの夫は仕事ができない最終回錦戸亮の名言トークは生き方を変えられるキッカケだ!
気付いてからは、妻とも生き方・働き方の話もたくさんしましたし、関連書籍で様々な意見や見解をインプットすることを自然とやっている自分がいました。
自分の人生においては、とても良い機会だったと今では思っています。
さらに、転機になったとも言えます。
会社員から自営業、兼業主夫という道を選択したのですから
札幌在住妻子持ち42歳男、脱サラして表向き自営業で中身は主夫
育児や家事の男性家庭進出経験が想像力を養えたかも!
私自身は、家庭進出をすることによって得られた経験が自分の考えに幅を持たせてくれたとも思っています。
今でこそ「働き方革命」がようやく注目されてきましたが、育児・家事を主体的に行うとさまざまな問題に矛盾が湧いてきます。
働き方を考え、人生について考え、そして、自分の固定観念がどれだけ狭い世界を考えていたか・・
世の中様々な立場の人がいる。
そして、皆それぞれの考え方を持っている。世の中の多様性について考えさせられたと思っています。
意識的に読む本なども変わっていき、今までとは違う勉強することも多くなっていきましたし。
会社での成績向上や出世のための立ち回りを学ぶことも重要ですが、
それ以上に世の中には重要なことも多いと気づくきっかけにもなりましたね。
これからは主婦はもちろん主夫にだって組織で活躍する場所を与えるべき!
主婦や主夫は、育児や家事といったさまざまな経験から学ぶことも多いです。
段取り力や子育てに必要な粘り強く信じる力、コーチング能力などなど組織でも生かせられる力が十二分にあると思います。
そこに、組織の方も注目してもらいたいです。気づいてもらいたいです。
今や60歳で定年退職できない時代に移行しつつあります。
70歳、80歳まで働かなければならない時代になるのです。
そして、少子化ですので働ける人数も少なくなっていく時代。
会社側も幅広い人材獲得や働き方に柔軟性を持たせる制度を積極的に取り入れるべきかと思います。
なので育休男性応援セミナーなどには、企業の人事担当者や経営者さんにも多く出席していただきたい!
即効性ということでは期待できないかもしれませんが、長い目でみると必ず会社のためになると私は思います。
その位、男性の育児休暇というものは、さまざまなパワーが秘められていると思っているのです!
男性育休取得で得られることのまとめ
実家に里帰りしない夫婦2人でのはじめての育児は、とても貴重な経験をもたらしてくれると私も思っています。
育児は夫婦二人とも初めてする経験なのです。当然、ママも超不安。
今の時代、色々な情報はあふれかえってますが、いざ、育児をすることになると、問題が次から次へとやってきます。
本当に細かいことから病気などの大きな問題まで。
そのたびに、不安になり、立ち止まります。
その時に、ママ一人なのかパパと二人なのかでは、雲泥の差と私は思ってます。
結婚式のケーキカットを「初めての共同作業」と司会の方がスピーチしてます(古い)が、本当の「初めての共同作業」とは、出産後の育児だと思います。
出産後の育児を二人でやると、やはり、あの右も左もわからない苦労を一緒に乗り越えたということが、その後、ずーっと絆として刻まれていくと私は、感じております。
まさに同志!
人気ドラマ「逃げ恥」でもお互いのフェアな態度が信頼感のベースになり、横並びの「同志」っぽさが重要なのでは!ということを表していました。
さらに、夫婦揃って育休を取得すると、人生のことや生き方、働き方なども見つめなおすいい機会になると、育休取得後10年以上経った今でも振返ると強く思います!
特に、男性は、働き続けることが当たり前で、自分の人生を掘り下げることなどしない方が多いと思いますので、そういった意味でもとても良い機会になると思います。
札幌在住で男性の育児休暇に少しでも関心のあるあなたには、是非、育休男性応援セミナーなどには、積極的に参加してもらいたい!
あなたの考え方が変わるキッカケになるはず!!
ちなみに札幌市男女共同参画センターのセミナーに参加した経験あり!
昨年の七夕に開催された札幌市男女共同参画センターのセミナーに参加した経験があります。
その時は、
Men’s cafe さっぽろ「定時退社の向こう側」
という男性のためのエンパワーメント事業のトークセッションでした。
男性の働き方・生き方について、ゲストスピーカーが色々な経験談を話してくれました。
その後、参加者同士で交流・情報共有するというものでした。
いろいろな人生経験を聞けましたし、参加者同士での交流では、さまざまな世代の男性の悩みについても知ることができ、いろいろ考えさせられました。
まったく知らない人との交流で、初めはなかなかとまどうところがありましたが、お題があることでみなさん、いろいろと話してくれて、私にとってはとても有意義な時間となったことを覚えてます。
男性は特に、友達や同僚などと自分の人生や働き方などについてなかなか話す機会が少ないと思いますので、とても良いことだと感じました。
男性育休取得を企業への義務化の動きも|2019年6月
自民党有志が6月5日に「男性の育休『義務化』を目指す議員連盟」を発足。
参考
男性育休を義務化したらどうなる? 本当にできる? 議連に聞いてみたBuzzFeed
イクメンプロジェクトの座長を務める認定NPO法人フローレンスの駒崎弘樹代表理事も全面的に賛成しています。
2020年、男性育休取得率13%が目標のところ、2018年は、6.16%という結果に・・
「この体たらくを見て、それが甘い考えだと認識した。
もはや、啓発では足りないのは明らかだ。
届出をした労働者は免除する等の例外対策を取りつつも、原則的には男性育休(産休)を企業への義務とする、男性育休(産休)義務化を推し進めるべきだ」
また、ストラテジスト永江一石さんからも少子化対策で一歩踏み出すツイートも!
少子化対策にはイクメンの育成が最も効果的と内閣府が論文出してる。自分もなんとかしようと考えてきたが、やりますよ!動きますよ!ちょうどいいクライアントがいるので駒崎君にも協力をお願いして「育児は人生で最も楽しいことなのに、奥さんに丸投げで馬鹿じゃね?」ってムーブメント起こす。
— Isseki Nagae/永江一石 (@Isseki3) 2019年7月19日
期待しましょう!
育児休業等についてよくある質問|厚生労働省|イクメンプロジェクト
最後に、男性育休取得の制度などでの疑問点をすぐに解決できるように、ご紹介しておきます。
参考にしてください!
参考
育児休業等についてよくある質問|育児休業を取る育てる男が、家族を変える。社会が動く。イクメンプロジェクト