酸素系漂白剤粉末タイプの主成分「過炭酸ナトリウム」とは、「炭酸ナトリウム」と「過酸化水素」の複合物。
- 液体の「酸素系漂白剤」:過酸化水素が主成分
- 粉末の「酸素系漂白剤」:過酸化水素+炭酸ナトリウム(=過炭酸ナトリウム)が主成分
過炭酸ナトリウムは、強力な酸化力によって色や菌類を破壊。
この特長により、洗濯物がより白くなり、臭いの発生を防いでくれて洗濯槽のカビ汚れも防止。
この記事では、酸素系漂白剤粉末タイプの主成分「過炭酸ナトリウム」をメインに酵素(こうそ)など、他の成分も含めて機能やはたらきをまとめます。
酸素系漂白剤粉末タイプ18種類の成分比較一覧表記事はこちらへ
オキシクリーンと酸素系漂白剤18種類の成分比較で違いがわかる!
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【過炭酸ナトリウム】酸素系漂白剤粉末タイプ主成分の機能・はたらき
過酸化水素などの漂白剤は「酸化剤」といって、対象の物質を酸化させる力を持ちます。
この酸化力によって色素の構造を破壊することで色味を失わせています。
これが「漂白作用」のメカニズムですね。
また、酸化剤は色素以外にも雑菌やウイルス、カビなども酸化して破壊できますので、強力な抗菌剤として働くのです。
つまり強力な酸化力によって色や菌類を破壊してくれるので、洗濯物がより白くなり、さらに臭いの発生を防ぎ、洗濯槽のカビ汚れも防止できるわけですね!
引用元: 敏感肌に「酵素」&「抗菌」は注意?! 洗濯用洗剤の酵素や漂白剤の働きとデメリット|かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき
また、酸素系漂白剤の主成分である過炭酸ナトリウムは、使ったあとは約6時間で炭酸ソーダと酸素、水に分解されます。
塩素系漂白剤と違って使用後は、殺菌作用も失われます。
だから、環境にもやさしい!
- 過炭酸ナトリウム100%NICHIGA(ニチガ)4.5kg
- ダイソー過炭酸ナトリウム100%
- オキシクリーン日本版 (過炭酸ナトリウムと炭酸塩)
オキシクリーンは、自然派洗剤の中で一番アルカリ性が強いとされている過炭酸ナトリウムに炭酸塩も配合されているので、アルカリ性が少し強まっています。
「汚れ落ちが良い」として人気になっている理由の一つかもしれませんね。
もう一つ付け加えると、過炭酸ナトリウム100%の酸素系漂白剤は、酸素放出量が界面活性剤配合のものより早く・多いことも中学生の理科の実験で証明されています。
オキシクリーン日本版を買って泡立たない時の対処法と知っておきたい事
しかし、環境に特別優秀ではないとの見解も・・
界面活性剤・洗剤研究者”かずのすけ”さんは過炭酸ナトリウムは環境に特別優秀ではないとの見解
”かずのすけ本”「秒でわかる!最強の家事」や、”かずのすけブログ”「万能洗剤?オキシクリーン・酸素系漂白剤の主成分【過炭酸ナトリウム】の正体とは 」を読むと、ちょっと認識を変える必要があるかも・・と。
かずのすけさんは、「漂白剤なんてのは一歩間違えれば毒物みたいなもの」と仰っています・・
過酸化水素がそのままだと結構毒性が強めなので、そのおかげで警告物質になっています。
水生生物毒性も、長期毒性は分解が早いので問題ないものの、
急性毒性がとても高いのであんまりほいそれと排水するのもどうかな…という気がします。
昔みたいに排水を川に流すわけじゃないので今ならまぁ大丈夫かな~という気もしますが、安全性面では決して人にも環境にも特別優秀な成分とは言えないように思います。
漂白剤なんてのは一歩間違えれば毒物みたいなものなので…(;^_^A
できるだけ使わないに超したことはありません。
めっちゃ落ちにくい汚れにたまに使うくらいにしましょう。
引用元: 万能洗剤?オキシクリーン・酸素系漂白剤の主成分【過炭酸ナトリウム】の正体とは | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき
オキシクリーンの主成分の過炭酸ナトリウムは、「炭酸ナトリウム」と「過酸化水素」の複合物。
急性毒性が強いとされる「過酸化水素」がきちんと配合されていますから、環境にやさしいとは一概に言えない・・との事です。
実際に使用してわかるデメリットも知っておきましょう!
漂白剤の酸化作用は、衣類の繊維、衣類の色素にも働きます。
過酸化水素が成分の酸素系漂白剤は、色物にも使えるのがメリットとされていますが、毎日の洗濯に使っていると衣服の染料も少しづつ流れていきます。
さらに、繊維自体も少しづつ分解していきます。
という事は、衣服やタオルが破れやすくなったり、すぐに生地の風合いが損なわれる事に・・
最大のデメリットとなるわけです。
これが、私の普段の洗濯でオキシクリーンを毎回入れない理由 です。
オキシクリーンを普段の洗濯で毎回使わない5つの理由|酸素系漂白剤は最終手段で使います♪
また、オキシクリーンなどの粉末酸素系漂白剤は、水に溶けにくい。
水で洗濯しているのに、オキシクリーンを溶かさず振りかけているだけだと、衣服に粉末が残留する可能性もあります。
肌が弱い場合は、肌への影響も考えられますので注意しましょう。
オキシ漬けの後はすすぎをしっかり行うのがポイント!
オキシ漬けの場合は、約50℃のお湯を使いますから粉末は溶けます。
なので、衣服への残留の可能性は低いです。
ただ、すすぎはしっかり行う必要はあると思っています。
また、加齢臭対策でバスタオルを毎日オキシ漬けしていたら、タオルの繊維がダメージを受けて、風合いをすぐに失われてしまいます。
酵素入り洗濯洗剤を使ったり、雑菌をなるべく退治してくれる洗濯方法にするなどしてオキシ漬けする回数を減らす工夫をしましょう。
それでも、ダメなら・・なるべく安いタオルを購入するようにするか、風合いは我慢するか・・
夫のバスタオルだけ洗濯しても臭い!ニオイの原因と実践したミドル脂臭・加齢臭対策まとめます。
純度の高い過炭酸ナトリウムをアピールしている酸素系漂白剤もある!
酸素系漂白剤にも国内産、海外産、純度の高い低いがあるようです。
きれいっ粉 という酸素系漂白剤のサイトをみると、純度の高い酸素系漂白剤を使用しているとアピールしています。
過炭酸ナトリウムといっても、純度や種類など様々なものがありますが、きれいッ粉は国内製造の高品質の過炭酸ナトリウムを使用しています。
溶けやすさ、発泡の度合い、汚れ落ちの良さを検証してたどり着いた原料を使っているのです。
つまり、過炭酸ナトリウムの中でも質が良い過炭酸ナトリウムを使っているのが「きれいッ粉」なのです!!
その証明として、検査機関に依頼し、きれいッ粉と他2種類の過炭酸ナトリウムの比較を行ってもらいました。
その試験結果を以下にご紹介します。
こう言われると、他の酸素系漂白剤の過炭酸ナトリウムは、質が悪いのか?と気になりますが・・
きれいっ粉は、質が良いというだけあって、値段は高い。
酸素系漂白剤コスパランキングで第12位という結果
コストコオキシクリーンより安いのはトップバリュ♪酸素系漂白剤14種類コスパランキング!
試してみたい!のですが、もっと高いファイブクリーン を先に買ってしまいました・・次回です。
ちなみに、ファイブクリーン
ファイブクリーン実際に使用した感想!オキシクリーンとの違い・使い方・成分・口コミは?
いつもの洗濯では、液体酸素系漂白剤の方がおすすめ!
酸素系漂白剤は、粉末よりも液体の方が漂白力がさほど高くないので、繊維へのダメージが少ないです。
主成分「過酸化水素」そのものはガス。
衣類へ残留しても、時間とともに揮発します。
なので、肌への影響は、そんなに心配しなくても良いということ。
逆に粉末の酸素系漂白剤だと、主成分が「過炭酸ナトリウム(過酸化水素+炭酸ナトリウム)」になります。
過炭酸ナトリウムだと、溶け残りやすく、揮発しにくいので衣服への残留で肌への刺激が懸念されるのです。
肌が弱いなら、オキシクリーンもほどほどにが良いということですね。
過炭酸ナトリウムの酸化力を下げる成分
界面活性剤は、過炭酸ナトリウムの酸化力を下げてしまいます。
石鹸百科さんのホームページに、インスタなどSNSでよく見る”泡泡”オキシ漬け?にチクリ・・
過炭酸ナトリウムも使い方を間違えると洗浄力ががくんと落ちます。
特に、混ぜないで欲しいのは「界面活性剤」です。
大量の泡を発生させて高い洗浄力をアピールするタイプは、酸化力が落ちて本来の過炭酸ナトリウムの力を発揮できない。
もったいない使い方という事です。
私が2016年に日本版オキシクリーンが泡立たない時に知って欲しい事という記事に書いていたことです。
中学校理科の実験で、酸素量と酸素が出るスピードが変わるということを紹介してました。
まさに、この事です!
過炭酸ナトリウムの酸化力を早める成分
茂木和哉さんは「漂白活性剤」と仰ってます。
「漂白活性剤」を使うと、冷水でも過炭酸ナトリウムの酸化力を上げることができるのです。
また、石鹸百科さんは「メタケイ酸ナトリウム」と仰ってます。
過炭酸ナトリウムにメタ珪酸ナトリウムを加えてpHを11付近まで上げると、過炭酸ナトリウムの反応が速くなります。
その結果、「よく効く」状態になります。
「メタケイ酸ナトリウム」は、石けん百貨で購入することができます。
【炭酸ナトリウム】酸素系漂白剤粉末タイプ アルカリ剤・洗浄補助剤の機能・はたらき
過炭酸ナトリウムのアルカリ性を保ち、油性の汚れを取り除きやすいように補助する成分。
18種類中、13種類に配合されています。
【界面活性剤】酸素系漂白剤粉末タイプ 洗浄成分の機能・はたらき
汚れを落とす成分で、洗濯洗剤の主成分ですね。
浸透・乳化・分散作用の働きで汚れを落とすのです。
洗濯洗剤は、界面活性剤の種類によって大きく3種類が使われています。
- 【陰イオン(合成洗剤)系】泡立ち良く、様々な汚れに対して幅広く洗浄力発揮
- 【石けん系】洗浄力高く、タンパク質汚れ・皮脂汚れに有効
- 【非イオン系または両性イオン系】デリケートな衣服向き
酸素系漂白剤に使われているのは様々ですが、非イオン系が多い印象ですね。
ちなみに、オキシクリーンは、非イオン系。
泡立つのは界面活性剤が配合されている酸素系漂白剤
インスタの投稿写真でよく見かけるのが、泡泡になったオキシ漬け。
その泡泡の正体は、酸素系漂白剤の界面活性剤成分です。
あらゆる洗剤に配合されている界面活性剤ですから、酸素系漂白剤にも配合されていると洗浄力がアップ!
しかし、泡泡が漂白力=酸化力を弱めてしまい、使う用途によっては効果を下げている場合もありますね
現代では界面活性剤は安全に使える
洗濯洗剤に配合されている界面活性剤で、成分が濃いと肌刺激を心配しなくてはいけない種類があるのは事実です。
しかし、1970年代に用いられて、環境汚染の原因になった界面活性剤は、家庭では使われておりません。
お店で購入できる洗濯洗剤は、安心して使えます。
【酵素(こうそ)】酸素系漂白剤粉末タイプ タンパク質分解成分の機能・はたらき
- 洗濯洗剤に配合されている酵素(こうそ)とは、タンパク質分解酵素のこと。
酵素とは主に物質を分解する力を持つ成分で、洗剤に入っているのは「プロテアーゼ」と呼ばれるタンパク質を分解してくれる成分です。
引用元: 敏感肌に「酵素」&「抗菌」は注意?! 洗濯用洗剤の酵素や漂白剤の働きとデメリット|かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき
酵素(こうそ)のメリット
- 界面活性剤だけでは落としきれないタンパク質汚れを落とせること
- 抗菌効果:ニオイの原因「雑菌」を分解できる
酵素(こうそ)入りの洗剤、酸素系漂白剤では、約50℃のお湯が一番有効。
梅雨時で臭いを予防したい時は、酵素(こうそ)入り洗剤を約50℃で溶かして漬けおきしてから、いつもの洗濯をすれば効果があります。
強烈なワイシャツ襟汚れも、酵素(こうそ)入り洗濯洗剤や酸素系漂白剤を使って、約50℃のお湯で漬けおきするとバッチリ!
私が使っての実感として、酵素が配合されている酸素系漂白剤は、食べこぼしシミ汚れをよく落としてくれると感じました。
ワイドハイター粉末EXパワーの漬けおきだけで、汚れがかなり薄くなっていましたし、実験的にオキシクリーンマックスフォース(5種類の酵素配合)をスプレーして、オキシ漬けした場合も漬けおきだけで汚れが薄くなりましたよ。
酵素(こうそ)のデメリット
- 衣類への残存性が高い⇒肌が弱い場合かゆみや炎症を起こす原因となる可能性あり
- つまり、赤ちゃんの肌着・よだれ掛け・タオルなどには控えた方が賢明
酵素は分子量が大きく構造が非常に複雑なため成分の中では比較的衣類への残存性が高いです。
衣類に残った酵素が皮膚と触れると、当然皮膚表面も分解し始めます。
引用元: 敏感肌に「酵素」&「抗菌」は注意?! 洗濯用洗剤の酵素や漂白剤の働きとデメリット|かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき
すすぎをしっかりするようにしましょう。
洗濯洗剤もバイオ酵素(こうそ)配合がポイント!雑誌LDKで洗浄力ランキング1位
酵素(こうそ)配合と言うと、洗濯洗剤でも重要なポイント。
雑誌「LDK」2018年9月号の洗濯洗剤ランキングで1位だったのは、アタック高活性バイオEX。
バイオ酵素配合の洗濯洗剤が、洗浄力の実力発揮しています!
さらに、楽天市場やamazonの口コミ評価が高い洗濯洗剤もバイオ酵素(こうそ)配合。
バイオ酵素配合洗濯洗剤のコスパランキング記事 としてまとめています。参考にしてください!
【蛍光増白剤】酸素系漂白剤粉末タイプ 白さを増す成分の機能・はたらき
蛍光増白剤は、目に見えない紫外線を吸収して、目に見える青白い光(蛍光)に変えるはたらき。
見た目の白さを増す効果があります。
白ワイシャツ、白ユニホーム、白靴下、白スニーカーなどで活躍。
白ワイシャツなどは、製造段階から蛍光増白剤が使われています。
蛍光増白剤が配合されていない洗剤で洗っていると、見た目の白さが段々失われるので、蛍光増白剤配合洗剤などを使うと白さが復活します。
蛍光増白剤のデメリット
衣服への残留成分なので、肌が弱く肌トラブルを起こしやすい方、赤ちゃんへの使用は控えた方が良い成分でもあります。
微量なのでリスクはかなり少ないのですが、すすぎを多めにするなど意識はしておきたいですね。
また、白色以外の衣服などに蛍光増白剤を使用すると、白っぽくなるので分けて洗わなければならないのもデメリットの一つです。
【漂白活性剤】酸素系漂白剤粉末タイプ 過酸化水素と反応する成分の機能・はたらき
過炭酸ナトリウムの洗浄補助剤。
漂白活性剤は、過炭酸ナトリウムが水で溶けると発生する、過酸化水素と反応し非常に酸化力が高い酸化物質に生まれ変わります。
漂白活性剤を使えば、過炭酸ナトリウムが効果を発揮しづらい冷水でも酸化力を上げることができるので、どうしてもお湯を使えない環境の時には役立ちます。
また長くつけ置きできなく過炭酸ナトリウムの効果を効率よく発揮できない場合も、漂白活性剤が役立ちます。
お湯を使えない時や漬けおき時間を短くしたい時に役立つということです。
ただ、酸素系漂白剤に配合されていても「配合量が少ないので、あまり効果を実感できないかもしれない。」
とも茂木和哉さんは仰っていることを付け加えておきます。
【香料】酸素系漂白剤粉末タイプ 香り成分の機能・はたらき
香りを付ける成分。
オキシクリーンアメリカ版は、微量ですが配合されています。
ただ、気にならない程度のほのかな香り。
ワイドハイタークリアヒーロークレンジングパウダー、オキシクリーンデオドラントパワーの香りは、きっちりしますので好みが分かれると思います。
成分表記には、1%未満なので表記されていないかもしれませんので、他にもあるかもしれません。
オキシクリーンEXアメリカ版とオキシクリーンEXデオドラントパワーの成分表記が同じなのに何が違うのだろうと思っていたのです。
結局、デオドラントパワーを使うと、香料が配合されているかされていないかの違いと判明。
人によって好みがあると思うのですが、私はデオドラントパワーの香り、無理でした・・
日本の洗剤や柔軟剤などのフローラル系やさわやか系の香りではありません。
なんとも言えない海外の香り・・
ワイドハイタークリアヒーロークレンジングパウダーも、Amazonのレビューで香りに関することが見られ、評判がよくない・・
確かに、私も余計だな~と。オキシクリーンEXデオドラントパワーよりは、我慢できます。
香りも好き嫌いがあるので、酸素系漂白剤選びのポイントになるかと思います。
【防錆剤】酸素系漂白剤粉末タイプ成分 機能・はたらき
防錆剤は、キュキュット つけおき粉末(=ワイドマジックリン粉末タイプ)に配合されています。
鍋・フライパン(ステンレス・フッ素加工・ホーロー)、土鍋、食器類、魚焼きグリル、五徳、レンジの受け皿などにお使いいただけます。
※アルミ製品は変色の恐れがあるので、2時間以上つけおきしないでください。
アルミ製品にも使えますが、漬けおき時間が2時間以内と制限があります。
ただ、2時間以内でもアルミ焼けしてしまいます・・のでご注意を。