インフルエンザにかかったら処方される薬の一つ、タミフル。
あなたは、インフルエンザにかかった時にタミフルを飲まないで治すという選択肢があることを知ってましたか?
私は、インフルエンザがタミフルなしでも治るとは知りませんでした・・(元々健康な子供は)
小学4年生10歳の息子がインフルエンザに感染して病院に行くと、抗インフルエンザ薬の選択肢が広がってました。詳しくは最後に追記してます。
ちなみに、私もインフルエンザに感染しました・・治癒後謎の発熱も。
合わせてどうぞ⇒子供がインフルエンザにかかったらママ注意!家族がうつらない方法や洗濯方法まとめます。
こんにちは、毎年インフルエンザの季節になると怯えている兼業主夫のケンさく(@kensaku358)です。
今回は、2016年娘のインフルエンザ感染時に病院で診察を受けた時に先生に言われて初めて知ったタミフルのこと。
インフルエンザにかかった時の注意ポイントや登園・登校について調べた情報などをまとめます(来年のためにも)。
- 抗インフルエンザ薬タミフルは、有熱短縮効果のみ。逆に副作用の増加も。(⇒日本小児科学会の見解有:後に追記あり)
- 高熱が出ない症例もある。
- インフルエンザ迅速診断キットは、発熱後12時間~24時間後が有効
- 幼稚園児・保育園児の場合、発症後5日経過と解熱後3日経過の両条件満たさないと登園不可能。発症=発熱開始(インフルエンザと診断された日)。発熱日の翌日が1日目となる。最短では発症後6日目から登園可能。
- 小学生以上の場合、発症後5日経過と解熱後2日経過の両条件満たさないと登校不可能。発症=発熱開始(インフルエンザと診断された日)。発熱日の翌日が1日目となる。最短では発症後6日目から登校可能。
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インフルエンザはタミフルを飲まない選択肢もある!タミフルなしでも自然に治る
人間の思い込みってスゴイですね。
私、インフルエンザにかかったらタミフルを飲まないと絶対に治らないものだと思い込んでました。
サクニャンを診察してくれた先生に、
病院の先生
必ずしも飲まないといけない薬ではありませんし、飲まないと治らないというものでもありません。
ですので、処方するかしないかは、ご家族の方に決めてもらってます。
あ、そうなの!!と驚きつつ、冷静を装いながら、
ケンさく
帰宅後、このあたりを調べていたら、大分健生病院小児科のサイトにわかりやすい記事がありましたので引用させてもらいます。
抗インフルエンザ薬について
発症後24~48時間以内は、抗インフルエンザ薬が効果あるため重症化が予想される子には処方する場合があります。ただしB型インフルエンザに対して有効性が劣るようです。また中には顔が腫れる、じんましんが出たなど副作用も少なからず経験します。
もともと自然に治るインフルエンザです。必ず飲む必要はありません。このことを十分にご説明して処方しています。
なおウイルスは最初の2日間増え続けるので、飲むと決めたら最初の1回目は躊躇せず「その場で飲んでウイルスの増殖を止める」必要があります。
治るのを自然に待つ治療の選択もできます。
漢方薬(オブラートで包んで飲む?)で解熱効果を期待できるものもあります。
タミフルだけでなくリレンザの選択もできるようになりました。なお毎年タミフルを処方している子もいます。「毎年A、B型にかかっている」ということです。自分の力で免疫をつけることも必要かな、と思うこともあります。
ということです。勉強なりました。
大分健生病院小児科のサイトでは、他にも非常にわかりやすくインフルエンザのことが書かれているので、参考になりました。
免疫力は自然に高まるもの
自分の力で免疫をつけることも必要ではないか?という事が、私にささり、本やインターネットで少し勉強してみました。
世界的免疫学者の安保徹氏の本を読むと、インフルエンザについての記述がありましたので、こちらも引用させてもらいます。
子どもはインフルエンザに感染し、その抗体をつくっていくことによって、少しずつ大人のような強い免疫力を備えていくのです。それなのに、必要以上に細菌やウイルスを除外するようにしては、病気の感染は防げるかもしれませんが、本来、備わるはずの免疫力が身につかず、抵抗力の弱い人間になりかねません。
子どもは少々の風邪やインフルエンザにかかっても、重症化の心配がなければ、自宅で養生させればいいのです。安易に薬ばかりに頼らず、自宅で養生させれば、病原体に対する抵抗力もつき、長い目で見れば、病気に強い人間になるのです。
引用元:最後は「免疫力」があなたを救う! (扶桑社文庫) 著者:安保徹・堀泰典
なるほど、免疫力って重要!と改めて思った次第です。
でも、共働きだと、ゆっくり自宅で養生もさせられないのが現状かも・・・。とも。
しかしながら、私はそういうことも含めて、兼業主夫の道を選択したのだ!
自分を信じて、今出来ることを全力で取り組もう!!
これから、子どもの病気に対しては、免疫力をつけることを考え方と行動も視野に入れていこう!
ただ、重症化ということにはくれぐれも注意しなければなりませんよね。そのためには、勉強して正しい知識を身につけたりすることも一つの手段ですよね。
ちなみに、安保徹先生の言う太陽の光がもたらす恩恵ということで、太陽の光が免疫力アップ!を知って、息子息子の学級閉鎖中にも関わらず、雪遊びに連れ出したのです・・・。
その記事⇒ インフルエンザ流行で息子のクラスも5日間学級閉鎖!基準とは?に書いてます!
影響されやすい・・・。
インフルエンザでの登園・登校停止期間の数え方
共働きでは切実です!これからも必要知識なので、備忘録として記録しときます。
保育園でも小学校以上でも最短でも登校・登園できるのは発症から6日目です。
発症とは発熱した日(インフルエンザと診断された日)で、日数を数え始めるのは、発症した次の日からです。
娘サクニャンの例で言うと、
1月29日金曜日夕方:発熱(39.5℃)
1月30日土曜日:病院でインフルエンザA型と診断
1月31日日曜日:朝解熱。(発症1日目、解熱日)
2月1日月曜日:解熱。(発症2日目、解熱1日目)
2月2日火曜日:解熱。(発症3日目、解熱2日目)
2月3日水曜日:解熱。(発症4日目、解熱3日目)
2月4日木曜日:元気。(発症5日目)
2月5日金曜日:登園OK!(発症6日目)
ということでした。
私は、発症=発熱としたら、1/30から6日目ということで、2/4から登園できると思ってました。
しかし保育園では、インフルエンザと診断されてから6日目ということになるので、2/5から登園できます。という回答でした。
そうですよね、インフルエンザと診断=発症になりますよね。このあたりは間違わないように!
参考記事⇒村野小児科アレルギー科|インフルエンザの情報|インフルエンザの出席停止期間の数え方
(わかりやすくまとまっている記事でしたので参考にさせていただきました。)
体温計正しくあてていますか?
最後に、息子息子の小学校のほけんだよりを見て、またまた知らなかった!間違ってた!ことを発見!
体温計のあて方です。
正しい方法とは、脇の真ん中にくるように斜め下からあてるのです!!
このあて方の違いで、体温が1℃も変わることもあるそうです。
知ってました!?
私は、衣服の関係からでしょうけど、斜め上からあてていましたね~。これからは、正しいあて方で体温はかります。
ちょっとしたことでした。来年以降のために、インフルエンザでの覚えておきたいことをまとめました。どなたかのお役にもなれば嬉しいです。
しかし、今シーズンもう1度サクニャンの感染の可能性もまだまだある・・。
【2016.12.13追記】季節性・軽症インフルエンザへの抗インフルエンザ薬は推奨しない
タミフルについて、お医者さんの間でも色々と情報が渡っていないという問題もあるようです。
このあたりは、非常にデリケートな問題ですので、素人の私が書くべきことではないことは百も承知です。
しかし、こんなことになっているようだ。ということは、知っておいても良いのかと思いましたので、追記しときます。
日本小児科学会の抗インフルエンザ薬に関する見解についてをはっきりさせている記事を、医療問題研究会というサイトで、はやし小児科林敬次先生が書いてますので、引用させてもらいます。
抗インフルエンザ薬の
「効果は有熱期間の短縮のみであり、肺炎などの合併症予防効果や入院予防効果は明らかにされませんでした。逆に嘔吐などの副作用が増加することも示されています。すなわち季節性インフルエンザ患者、軽症患者全例を対象とした、抗インフルエンザ薬の積極的推奨は当学会としても支持されないと考えます。」
と明言している。このことは、エビデンスに基づけば、日常診療での抗インフルエンザ薬の使用は、ほとんど必要ないことを示したものである。
引用元: 「季節性・軽症インフルエンザへの抗インフルエンザ薬は推奨しない」との日児見解の考察|医療問題研究会 2016年9月27日
ちなみに、日本小児科学会とは、小児科医2万人が加入し、全小児科医3万人を代表する学会なのです。
そして、はやし小児科林敬次先生は、インフルエンザ治療に関する日本小児科学会の見解を、大阪小児科学会雑誌2016年6月号(33巻2号)P12-13 に掲載したとしています。
その上で、
大阪小児科学会総会などの議論の過程で、会員の方々がこの日児の回答をほとんど知らないことがはっきりしました。
この文章は、同学会員の多数に読んでもらえると思いますので、大阪の小児科医でこの日児の見解を知らない会員は少なくなるのではないかと思われます。
繰り返しになりますが、圧倒的多数の「軽症・季節性」インフルエンザには抗インフルエンザ薬は不要であることが認識されれば、不要・有害なこれらの薬の使用が大きく減ることが期待されます。
引用元: 「季節性・軽症インフルエンザへの抗インフルエンザ薬は推奨しない」との「日児見解」を大阪小児科学会雑誌に紹介(NEWS No.491 p05)|医療問題研究会 2016年10月10日
と書かれてます。
ただ、日本小児科学会のホームページには、この件に関する記事は、見当たりませんでした。もしかすると、会員ページにはあるのかもしれませんが。
いろいろな絡みでの縛りがあるのかもしれませんね。いわゆる大人の事情。
【2023.12.5追記】日本小児科学会の2023/2024シーズンのインフルエンザ治療指針
日本小児科学会の2023/2024シーズンのインフルエンザ治療指針が、予防接種・感染症情報|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY に掲載されてました。
季節性インフルエンザに対する抗インフルエンザ薬の有効性に関する知見は、有熱期間の短縮のほか、抗インフルエンザ薬の早期投与による重症化予防効果が示されている1-3。引き続き、以下の考え方を継続する。
治療対象について
- 幼児や基礎疾患があり、インフルエンザの重症化リスクが高い患者や呼吸器症状が強い患者には投与が推奨される。
- 発症後48時間以内の使用が原則であるが、重症化のリスクが高く症状が遷延する場合は発症後48時間以上経過していても投与を考慮する。
- 基礎疾患を有さない患者であっても、症状出現から48時間以内にインフルエンザと診断された場合は各医師の判断で投与を考慮する。
- 一方で、多くは自然軽快する疾患でもあり、抗インフルエンザ薬の投与は必須ではない。
2023年ー2024年シーズンには、日本小児科学会の見解が書かれてました。
また、抗インフルエンザ薬に関してもまとめていました。
オセルタミビル(タミフル®)
ザナミビル(リレンザ®)
ラニナミビル(イナビル®)
ペラミビル(ラピアクタ®)
バロキサビル マルボキシル(ゾフルーザ®)
これらのことは、2018年2月でも長男10歳がインフルエンザに感染した時、受診した病院で説明されました。
当時からきちんと浸透されていました。
ちなみに、当時長男は10歳なのでイナビルの処方でした。
やはり、1回飲むだけで良いというのが魅力ですね。
イナビルを飲んだ夜には解熱し、翌朝には元気になって回復してました。
しかし、同じインフルエンザに感染した私はイナビルを飲んでも直ぐには解熱せず、飲んで2日後に解熱でした。
抗インフルエンザ薬を飲まなくても治る、飲んでも解熱が1日程度早くなると言えども、インフルエンザに感染するとかなりツライ思いをしたので、抗インフルエンザ薬は飲んだ方が良いと身をもって知りました。
子供なら早く保育園や小学校に行かせたいですし、大人なら早く会社に行かないと仕事がたまってしまいますしね。
ちなみに・・インフルエンザだけが発熱原因だけではなかった!微熱が続く時は急性鼻腔炎の疑いも!
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【最後に】インフルエンザについて、ごく普通の親の考えとしては。
これらのことを踏まえて、私は思いました。
まず、日本小児科学会ですので、子供の患者のことが前提かと思います。でも、健康な大人にも言えることなのでは?と。
そして、「軽症・季節性」インフルエンザというものはどういうものかという判断もあります。
ですので、インフルエンザにかかった場合には、この情報を知った上で、病院の先生とよくお話しをしなければならないと思いました。
これからは、私の娘が診察を受けた時と同様に、最後の判断は親がしなくてはならないということになります。
親の勉強も必要だと思うのですが、きちんとした説明を病院の先生はする必要性があると思います。