「一億総活躍社会の実現へ最大のチャレンジ」
このように安部首相は、働き方改革を位置付けているようですね。そして、
「非正規という言葉をこの国から一掃する」
とも仰っているほど意欲十分です。
そのために、一億総活躍相もあるのに、新たに働き方改革担当相もつくってしまっています。大臣は、一億総活躍相と兼任で加藤勝信氏。
そして、働き方改革実現会議なるものを発足して2016年度内に実行計画をまとめるのです。
意欲十分なのはよくわかりますし、改革が必要な意図もわかります。しかしながら働き方改革は、一億総活躍プランの目玉として2016年6月に掲げてませんでしたっけ?
メディアを使って新内閣の目玉として扱われはじめていますが、これも国民へのアピール作戦!?すなわち内閣支持率を上がる政策?
それで、「一億総活躍国民会議」時の菊池桃子さんと同様に生稲晃子さんの起用ということ?グラビア「Momoko」の次はおニャン子クラブ!?(古い)
女性芸能人を起用すれば必ず話題になりますものね・・・。どうしてもこう考えちゃうな~・・。
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働き方改革実現会議で議論する内容とメンバーは?
2016年9月にも働き方改革実現会議の初会合を開きます。
議論内容
- 長時間労働の是正
- 同一労働同一賃金の実現
- 高齢者の就業促進
- 障害者やがん患者が働きやすい環境の整備
実行計画を2016年度中に策定するのです。
メンバー
<閣僚>
- 安倍晋三首相(議長)
- 加藤勝信働き方改革担当相(議長代理)
- 塩崎恭久厚生労働相(議長代理)
- 麻生太郎副総理兼財務相
- 菅義偉官房長官
- 石原伸晃経済再生担当相
- 世耕弘成経済産業相
- 松野博一文部科学相
<有識者・労使代表>
- 榊原定征:経団連会長
- 大村功作:全国中小企業団体中央会会長
- 神津里季生:連合会長
- 樋口美雄:慶大教授
- 水町勇一郎:東大社会科学研究所教授
- 岩村正彦:東大大学院教授
- 白河桃子:少子化ジャーナリスト
- 高橋進:日本総合研究所理事長
- 生稲晃子:女優・タレント
生稲晃子さん起用の狙いとは?
生稲晃子さんは2011年に乳がんがみつかり、腫瘍を部分切除する手術を受けました。
2012年夏と2013年に2度の再発が確認されて、乳房を全摘出して後に再建の手術を受けたことも公表しています。
現在もがん治療を続けながら女優、タレントとして活躍を続けているので、がん患者が働きやすい環境の整備としての意見を求めるためだと思われます。
がん患者が働きやすい環境ということであれば、もっと一般的な職業の方でも良いと思うのが普通でしょうが、やはり、アピールも必要なのです。
菊池桃子さんの時に、かなりマスコミが反応を示してアピールできた経験もあるので、女性芸能人・生稲晃子さんの起用となったのは見え見え。
おそらく、生稲晃子さんも起用されたからには、ご自分の経験はもちろん、がん患者多数の意見を調査したり勉強されることでしょう。
そもそも、働き方改革実現会議17人のメンバーのうち労働者側は2人、使用者側も2人。残りは閣僚8人、学者5人という内訳です。
閣僚の人数多すぎませんか?働く側のメンバー少なすぎませんか?
政府への批判意見も多数あるかと思いますが、もう生稲晃子さんに期待することしかできないというもの。活躍を期待しましょう。
働き方改革に主夫を取り上げている白河桃子さんに期待!
働き方改革実現会議メンバーの中では、「専業主夫になりたい男たち」の著者である白河桃子さんに期待してます。
長時間労働をやめるのがすぐには難しい場合、家事を夫婦でどのようにシェアするかのバランスの問題と仰っています。
さらに、
- だまって働いていればそこそこの小金持ちになれた時代は終わったのに、気づかず知られていない。
- 時間と労働力は無限という時代は終わった。
- 昭和の夫婦はお互いを無力化してしまった。お互いに離れたら生きていけないようにしてうまくやっていたのが高度成長期の夫婦。
- これからの時代、少なくとも近い未来は夫婦二人で「戦力化」していかないといけない!
- 主夫家庭の奥さんもかなり働いているのだけど、妻不在家庭とはならない。
- 育児家事ができない大黒柱妻はいない。
- 主夫は家庭のイノベーション的存在。だから多くの人がみると居心地が悪くなる。
などなど、働き方や家族のカタチに関して主夫にはとても興味深いお話をされています。
これは、ライフネット生命保険株式会社代表取締役会長の出口治明さんとの対談でお話しされていたことです。
参考⇒ 出口治明×白河桃子対談 「パパはゾンビ問題」「主夫」から「お金と仕事の教養」まで語り尽くす!|Yahoo!ニュース(2016年8月22日 7時0分配信)
是非、こういう考え方にも目を通して、自分や家族の生き方を考えていただきたいです!
白河桃子さんは一億総活躍国民会議の民間議員であるので、2016年1月29日の第4回一億総活躍国民会議で、働き方改革で実現する「やすむと働くの好循環」という提案をおこなっております。
参考⇒ 働き方改革で実現する「やすむと働くの好循環」【PDF資料】
この中で、
と提言されています。
提案内容は、白河桃子さんがハフィントンポストに投稿しているブログで詳しく読めます!
参考⇒ 第4回一億総活躍国民会議「働き方改革元年となるか?」|ハフィントンポスト ブログ
長時間労働がいかに今の時代に即していないか、日本の未来に関する実に興味深い内容の提案をなさっています。
とは言え現実的には、労働政策、雇用制度の変更も伴うので一筋縄にはいかないのも事実。単に長時間労働を止めさせるとはスムーズにはいきません。企業経営者の反発は必至です!
どういう折り合いをつけて提案し、結末を迎えるのでしょうか?
長時間労働や労働生産性の低さの改革を政府主導で、この国の未来のためにどの程度企業に規制していけるのどうか?このあたりに注目しましょう!
何回も言いますが、白河さんが提案もしているように具体的に「働き方改革」はすでに昨年から議論を重ねているのです。
最近、いかにも新内閣は素晴らしいことを始めたのだぞ的なアピールをされてますが、同じことを繰り返しているだけなのです。
政府は、いつもの「仕事していますアピール」をするだけにならないようにして欲しいものです。
働き方改革を国民へのアピールだけで終わらせないでほしい!
男性も女性も仕事を変えてもやり直しが利く社会、自分に合ったやりがいを見つけて働き続けられる社会。
さらには、男性だから仕事、女性だから家事・育児という性分業ではなくって、さまざまな働き方が実現できる社会。
各々の人生のステージによって自由に働ける社会をいち早く実現されることを期待します!
自分としては、白河さんが仰っている「家庭のイノベーションをもたらすのが主夫の役目」ということを全うしたいと思っています!
今では、まだまだバッシングや批判の対象かもしれませんが、これからの未来のためにもこういう生き方や働き方もあるという現実を発信させていきたい!
ガンバリマス!!