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国会議員育休問題は安倍首相の率先垂範行動が解決策に!

国会議員育休

国会議員育休

国会議員の育休宣言の問題に関連して、ファザーリングジャパン代表の安藤 哲也さんのコラムを見つけました。さすがです!国会議員の育休の是非ではなくて、もっと先をみていますね。

私も、育休経験者として当ブログで自民党宮崎謙介国会議員の男性育休取得希望よりもっと大切なことという記事で同じようなことを言っています!

国会議員の育休宣言がキッカケとなり、子育てや少子化問題、女性活躍社会、働き方改革・柔軟性などについて建設的に議論されていく方向に進むことを強く願います。

登壇頂いたパネラー達は、今後の日本社会のあり方を見据えて、様々な角度から発言してくれた。働き方変革としての’男性育休’や、その社会的インパクトなど、宮崎議員を中心に熱く議論が展開された。
特に印象深かった発言は以下の通りだ。

「男性育休問題は『働き方改革』である」
「育児は夫婦でやるものだ」
「ケアワークの評価が低すぎる」
「目立つ人がまずやる。そうすると空気が変えられる」
「育休を取ることを前提に、上司が‘いつ取るの?’と部下にヒアリングすれば、取得率があがる」
「闘うべきは少子化問題」
「1億人いたら1億人の働き方がある」
「育休を取らない権利もある」

3児を育てた僕も感じているのだが、頭で「育児しなくちゃ」と考えていても意味がない。とにかく「やってみること」が重要。喜びも課題も、実践してみないと見えてこないのだ。

この発言は、2016年1月18日に開催された

「どうなる? 議員の育休~永田町が変われば、日本の子育て・WLBが変わる~」

と題したファザーリングジャパンの緊急フォーラムでの実に素晴らしい発言・意見なのです!

どうすればこの国の子育てや少子化、女性活躍、働き方改革が良いものになるのかをきちんと議論できていますよね。前向きに。

そして、安藤代表も印象深かったという発言がまさに、このブログで伝えたいことばかりなのです!実際に、働き方改革が必要とか、育児は夫婦でやるものとか、いろんな働き方があって良いのでは?などは、記事にしています。

参加したかった~

私同様に気になる方は、このまとめ記事で詳細をみてくださいね!便利な世の中ですね。
自民党・宮崎議員、サイボウズ青野社長など登壇『どうなる?議員の育休~永田町が変われば、日本の子育て・WLBが変わる』実況ツイートまとめ

立場が違うと、前向きで建設的な考えにはなかなかならないのも事実

国会議員育休反対

一方で、やはり、国会議員の育休なんてもってのほか!取得したいなら辞めてから取れ!とか、歳費をまるまるもらって休むとはいかがなものか?などなど、国会議員たるものは・・・という意見も多数あります。

これって、やはり立場が違うと前向きな考えにはならないということですよね。私も、もし子育てに縁がなかったらこちら側かもしれません・・・(経験ってすごく大事)。

しかし、歳費の無駄遣いというなら、他にもムダが溢れているのですがね・・・と私は思ってしまいます。

国会議員1人当たり約2千万円の給料、文書通信交通滞在費、秘書給与など年間約1億円の税金が支払われている。その対価としての重要な仕事が立法だ。唯一の立法機関である国会での活動を調べれば、各議員の仕事ぶりがわかるはずと、本誌は「国会議員三ツ星データブック」を発行するNPO法人「万年野党」の協力で衆参全議員の国会(2014年12月~15年9月)での質問回数、議員立法発議数、質問主意書提出件数を調査。すると、三つともゼロという「トリプルゼロ議員」が65人もいることがわかった。

とか、

「首相経験者ら大物は質問しないという慣習があります」(ジャーナリストの磯山友幸氏)

確かに自民党税調のドンだった野田毅氏、総務会長の二階俊博氏、民主党の首相経験者、野田佳彦氏もトリプルゼロだった。

そもそも、議員の人数多すぎなのでは?と思ってしまいますね。マスコミによって、取り上げられた問題は表面化しますが、知らないところでたくさんのムダがありそうですよね。

だから、育休というたかだか1ヶ月位の間の歳費ぐらい・・ということでもありませんが、考えさせられます。

宮崎議員の育休発言で露呈した一億総活躍社会が現実味に欠ける理由で書きましたが、宮崎謙介議員の発信の悪さというか、勉強不足が招いているのも一つの原因です。

もっと、国民を納得させる位の熱い志を見せてくれれば、もっと違う形になっているのでは?と私は思います。

それでも、立場の違う方々からは反対されるかもしれませんが、必死にチャレンジ・挑戦をする位の強い意志を持って取り組めば、必ず様々なものが見えてくるかと思います。

安倍首相のように年頭記者会見で「挑戦」を24回も連発しても、心に何も伝わってこないのです。

政治家の空気を変える位の信念を持って取り組むことによって得るものは、国民の心に響くのではないでしょうか!!

イギリス トニー・ブレア首相(当時)が2週間の育休取得後は支持率急上昇

イギリス国会

イギリス トニー・ブレア首相(1999年末当時)も完全な育休ではないですが、仕事量を減らすという方法で取得したそうです。当然、国民から国務をおろそかにすべきではないなどという批判がありました。

しかし、取得後には

首相の育児休暇は注目を浴び、驚きを持って受け止められ、現実はどうであれ「首相が育児のために休暇を取るなんて、イギリスは進歩的である」という印象さえ国際社会に与えることができたといってもいい。この後、ブレア首相の国内の支持率は急上昇した。

という結果になったそうです。

話題になった背景としては、イギリスでは育休が企業内の労使協約での取り決めだったものが、1999年に父親と母親に等しく、育児休暇を与える法律ができたので、首相の第4子誕生にあたり取得するのかどうかが世界的にも注目されたのだそうです。(ちなみに当時のイギリスの育休は無給)

国民性や文化の違いはあるかもしれませんが、これが真の姿ではないでしょうか?未だ、日本では認められないということでしょう。根強い固定観念があるのです。今までがそうだったから・・・。

渥美由喜さんの著書イクメンで行こうにズバリな意見が!

イクメンで行こう!―育児も仕事も充実させる生き方
イクメンで行こう!―育児も仕事も充実させる生き方

政治家や行政パーソンが育休を取ることの意義や住民にとってもメリットが大きいことが、エピローグの首長のイクメン化を応援しように、ズバリ記されていました!

  • 無責任という批判に対して

親が育児に背を向ける態度こそ無責任ではないのか!

  • 育休を取るなんて世間知らずだという批判に対して

自分自身のプライベートがゼロに近いような働き方をしているような政治家は、世間とかけ離れた感覚になってしまうのではないか!

  • 政治家こそ、男女にかかわらず、きちんと自らの家庭での役割を果たすことを率先垂範すべき

という事が書かれていました。

特に私は、政治家と官僚が世間とかけ離れた感覚になってしまうことに不安というか疑問に思ってしまいました。

是非、渥美さんの懸念を広めたいので、本文から抜粋させていただきます。

以前、高級官僚と話していて、「1億円なんて国の予算執行単位で言えば、はした金なんですよ」という言葉を聞いて耳を疑った。

言葉の意味はわかる。数十億円、数百億円という予算を獲得し、執行している官僚の立場からすれば、1億円なんてごくわずかな金額だという意味だろう。しかし、こういう感覚を持った人物が霞ヶ関でエース官僚として敏腕を振るっているようだと、国民の感覚からはずれた政策を展開していくのではないかと大いに不安になった。

首長は、育休取得中に一人の地域住民をとして、行政サービスの使い勝手を味わう中で改善点にきづくこともできるだろうし、地域社会で乳幼児を抱えている親たちと接する中で、住民視点に立って今後の施策に思いをめぐらすこともあるだろう。

私は、この文書を見て政治家や高級官僚の皆さんは、ほとんどこうなのでは?と思ってしまいました。

国民目線という視点。

原点ですよね。この原点を忘れて(考えず)活動をなさっている政治家や高級官僚が多いのでは?

時代劇 暴れん坊将軍ではないですが、国民目線の経験を是非ともたくさんして欲しいな~。

そういった意味でも、話題になっている宮崎議員が育休取得することにより、国民目線の経験が可能になるのではないかと思います。

その経験を生かした政策や、他の国会議員や官僚達にも経験を促すきっかけにもなるのではないでしょうか!?

だから、私は思いました!

安倍首相が本気で1億総活躍社会を目指すならば、公の場で公式発表として、宮崎謙介議員の育休取得を認めればいい!!と。

イギリス トニー・ブレア首相(1999年末当時)のように安倍首相本人が育休を取得できないのですから、自民党の優秀な議員に経験させるのです。そこから、経験によって得たものを政策に反映させるようにすればいいのでは!?

それでこそ、首相自らが率先垂範しての行動ではないでしょうか!!

支持率も急上昇かもしれません。特に若い世代からの。安倍首相の発言なら、国民を納得させるトークもできるのではないでしょうか。「挑戦」を連発させて・・。

現実は、批判が恐くてできないのでしょうね・・。それが、今の日本・・。

ちなみに、渥美由喜さんは、東レ経営研究所 ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長であります。内閣府「少子化社会対策推進会議」、「ワークライフバランス官民連絡会議」、厚生労働省「イクメンプロジェクト」委員等の公職を歴任された方です。

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男の働き方や生き方、考え方をもっと柔軟にすることが社会的効果に繋がる

日本の社会にはびこる凝り固まった文化というか思想。

家事や育児を引き受ける妻がいて長時間労働にどっぷり浸かっている男性という伝統スタイル。

高級官僚も企業も働く側も当たり前だと思っている。これが、普通だと。この考えを押し付ける・・。

これを徐々に変化させていかないと、日本の未来が本当に危機だと思います。

女性の活躍できる社会には、男性の働き方の改革・柔軟性が鍵を握っている!

国会議員の育休宣言の話題から、私は最終的にここが結論になりました。まだまだ、発信していきたいと思ってます!