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組織はトップの思想行動で変わる!コンサドーレ札幌野々村社長の改革

北海道コンサドーレ札幌野々村社長

北海道コンサドーレ札幌野々村社長

コンサドーレ札幌がJ2第24節を終了して首位を守っています。 久々の強いコンサドーレ札幌に期待がもてますし、J1昇格を心待ちにしております。

2016年7月24日の北海道新聞朝刊に、北海道コンサドーレ札幌の野々村芳和社長が札幌市社会福祉大会で講演した内容が掲載されてました。

その中から組織のトップに立つ方の考え方に感じる事がありましたので記事にします。

まずは、前編として北海道コンサドーレ札幌野々村芳和社長の考え方には学ぶべきことがたくさんある!それは、日本ハムファイターズ栗山英樹監督にも同じことが言えるのではないか?というのがこの記事。

次に、後編としてプロスポーツの組織、そしてリーダーやトップの考え方は一般の会社組織でも同じく考えれて参考にすべきことは多い!さらには、突き詰めると子育てにも考え方は応用できる!という2部構成とします。

2部構成の後編は次回記事にします。では、まず前編を。

チーム11人が小野伸二選手だとしても勝つ事ができない

早速、株式会社コンサドーレ野々村社長が話した内容を北海道新聞の記事より引用させていただきます。

伸二がいることで、若い選手たちは彼が持っていない何かでアピールしなければ、試合には出られないということに気付いたのです。

90分間の試合のうち、1人の選手がボールを持つのは2、3分。このわずかな時間ですごいプレーを見せてくれるのが伸二です。

だけど11人全員がそれでは勝つことはできません。残りの88分間、地味に相手のボールを追いかけたり、味方のために走ったりする選手が必要なのです。

道内出身の若い選手が試合に出て勝てるようになってきたのは、うまさだけでを追い求めるのではなく、チームが勝つために地味な仕事を一生懸命やるようになったからです。

小野伸二選手の獲得目的は、こういうところにもあったとハッキリわかる記事だな~と思いました。 もちろん、小野選手の技術・プレースタイルは素晴らしいですから、プレーでの戦力も当然です。

プロのサッカー選手ですから、試合にでてナンボの世界。どういうところをアピールしてレギュラーを獲得するのか?このあたりを考えて練習に取り組むことは大事なのです。

プロ野球の世界でも当然同じです。日本ハムファイターズは、自分の役割は何?を考えている選手が多いから毎年Aクラスなのです。

自分で考えられる選手が多いという事は、チーム方針がそうだからなのです。

組織としてしっかり、考え方を浸透させています。現場とフロントの意思疎通が揺るぎないものなのでしょう。だから、きちんと結果も出ている。

この辺り、野々村さんが社長に就任して、コンサドーレの組織も同じようになってきたということでしょう。 2013年に社長就任しましたから、3年で結果が出てきたという事です。

きちんと、野々村社長率いるフロントと現場の意思疎通がようやく実を結んだ結果。

当然、これだけではないとは思いますが、この記事を見て私はトップの考え方と行動力で変わっていく良い例だと感じました。

同じ北海道を本拠地にするプロスポーツチーム。少ない資金力を組織のチカラ・知恵で見事にカバーしている。 この辺りも私が両チームのファンである理由の一つなのです!

2016年野々村社長は大改革を敢行している!

20周年を迎えたコンサドーレ。シーズン開幕前に野々村社長は、大改革案を発表しています。

博報堂DYメディアパートナーズとビジネス戦略パートナーとして7年契約!
100億円クラブを目指す!

このあたりを詳しく野々村社長がインタビューに答えている動画がありましたのでご紹介しておきます。

つい先日、100億円クラブを目指していることで野々村社長が想定していることが起きましたよね。Jリーグの放映権2100億円というビック契約!

Jリーグ、世界のファンに見てもらうために|日本経済新聞

 

各チームにどの程度の分配になるかわかりませんが、コンサドーレはアジア戦略を進めており、「北海道ブランド」というアジアに対する良いイメージもあるわけですから、多くの分配金を見込める可能性もあるのです。

まさに、野々村社長が発言していた通りのことが起きています!

そして、インタビューにもあったように、地域を盛り上げる!北海道を盛り上げる!という考え方の軸があります。チームの勝利はもちろん、北海道の可能性を考えての経営。

北海道民としては応援しなくては!ということになるのです。

この考え方、まさに日本ハムファイターズも同様かと思います。北海道にいかに根付くか。そして、北海道が元気になる!チームも発展する。スポーツ文化も発達する!

だから、ファイターズも親会社が大阪本社ということもありますが、北海道民はもちろん、さまざまな企業も巻き込んでの新球場を実現して欲しいですね!

日本ハムファイターズ新球場は都心に近い苗穂が本命!?今こそJR

 

予算がかかるから・・、費用はだせない・・、市民の理解が・・などと報道されている「変化を恐れている札幌市」のことは気にせずに・・・。

おっと、話が飛びました。このあたりは、別記事にて。(言いたい事が溜まっている)

コンサドーレの野々村社長と日本ハム栗山監督思想は似ている?

未徹在

これは、私の勝手な想像ですが、野々村社長も栗山監督も自分の立場、役割をきちんと理解しているのだと思うのです。

球団社長と監督。立場は違えど組織における自分の立ち位置を理解していて、自分の役割を客観的に考えられて、それではこういうようにすると良いんじゃないか?という軸をしっかり持っているのだろう。

そして、チームや選手に対する愛情。これは、お二人からものすごく感じられます。そんな風に私は考えました。

自分の役割を正しく理解して愛情も忘れない。その結果が、今の活躍に繋がっているのではないでしょうか?

野々村社長は、ファン層拡大やクラブ価値を高めるための戦略が上手く軌道に乗りつつあり、チームの方針・組織の考え方が現場にきちんと伝わるようになり、J2リーグ24節現在首位という結果がついてきています。

栗山監督も、一年目の優勝から最下位という現実からプロ野球監督という仕事、そして自分の役割というのを冷静に分析して立場を確立しています。

その中で最高な結果を出すためにはどうすれば良いのかを学びながら実践されており、監督5年目の今年、とても良い方向に向かっていると思います。(15連勝して逆転優勝も視野に!)

強いホークスにチーム一丸となってチーム力で立ち向かっていることが、私には伝わってきます。

栗山監督の考えは、著書「未徹在」に本音を綴られています。

  • 監督は組織において「偉い人」ではなく「中間管理職」である
  • 監督はチームにおいて「指導者」ではなく「マネージャー」である
  • 「生きた統計」は監督しか知らない
  • 大切なのは気付かせてくれる存在
  • 任せないと必死に考えてくれない

このあたりを読んで、栗山監督の「組織のなかのリーダー」の在り方が伝わってきました。気になる方は、是非お読みになってください。

しっかりとしたビジョンをお持ちになっている以上に、お二人とも「人を見る」ということをしっかり実践できているのではないでしょうか?私にはそう感じました。

「人を見る」ということについては、次回記事で一般の会社組織や子育てにもあてはまるのではないでしょうか?ということを書いていきます。
その記事⇒子育ても社員教育も「人を見る」は同じ。見ているつもりでは伝わらない!